高齢猫のうんちのキレが悪いのは病気のサイン？粗相をなくすための対策をご紹介します

2024年1月20日

高齢猫のうんちのキレが悪くなるのは、腸の動きが弱くなったり、病気が隠れていたりすることが原因です。このまま放置すると、猫の健康に悪影響を及ぼすだけでなく、飼い主さんにも大変な負担になります。そこで、この記事では、高齢猫のうんちのキレが悪くなる原因と、粗相をなくすための対策を詳しく解説します。ぜひ、参考にしてください。

高齢猫のうんちのキレが悪くなる原因とは？

高齢猫のうんちのキレが悪くなる主な原因は、腸の動きが弱くなることです。猫は、年齢とともに筋肉量が減少し、腸のぜん動運動が低下します。すると、うんちが腸内で滞留しやすくなり、硬くなってしまいます。硬いうんちは、排出するのに力が必要になりますが、高齢猫は力が弱くなっているため、うまく排出できないことがあります。その結果、うんちがトイレから出てしまったり、お尻についてしまったりすることが起こります。

また、高齢猫のうんちのキレが悪くなる原因として、病気が隠れている可能性もあります。例えば、腎臓や肝臓の機能低下は、猫の水分代謝に影響を与え、便秘を引き起こすことがあります。糖尿病や甲状腺機能亢進症は、猫の食欲や体重に変化をもたらし、腸の働きに影響を与えることがあります。これらの病気は、高齢猫に多く見られる病気ですが、初期の症状は目立ちにくいことが多いです。そのため、うんちのキレが悪い猫は、病院で検査を受けることをおすすめします。早期に発見し、適切な治療を行うことが、猫の健康を守るために重要です。

粗相をなくすための対策とは？

高齢猫のうんちのキレが悪くなる原因を知ったら、次に、粗相をなくすための対策を考えましょう。粗相をなくすための対策として、まずは、トイレの数や場所、種類を見直すことが大切です。高齢猫にとって、トイレは、排泄だけでなく、安心感やストレス解消にも関わる場所です。そのため、トイレの環境を快適にすることが、粗相を防ぐことにつながります。

トイレの数は、猫の数よりも一つ多く用意することが理想です。猫は、自分のテリトリーを守る本能が強い動物です。他の猫とトイレを共有することで、ストレスを感じたり、トイレに行きにくくなったりすることがあります。そのため、猫が自由に選べるように、トイレの数を増やすことがおすすめです。

トイレの場所は、静かで安全なところに設置しましょう。高齢猫は、若いころよりも音や光に敏感になります。トイレの近くにテレビや洗濯機などの騒音があると、トイレに行きにくくなります。また、トイレの入り口に他の猫や人がいると、トイレに入れないことがあります。そのため、トイレの場所は、静かで安全なところに設置しましょう。

トイレの種類は、広くて低いトイレがおすすめです。高齢猫は、関節や筋力が衰えているため、高いトイレに入りにくくなります。また、狭いトイレでは、うんちがお尻についてしまうことがあります。そのため、トイレの種類は、広くて低いトイレがおすすめです。

うんちのキレを改善するための食事やサプリメントとは？

高齢猫のうんちのキレが悪くなる原因と対策を知ったら、最後に、うんちのキレを改善するための食事やサプリメントについて紹介します。高齢猫のうんちのキレを改善するためには、水分や食物繊維が豊富な食事がおすすめです。水分や食物繊維は、うんちを柔らかくし、腸の動きを促進します。そのため、高齢猫には、ウェットフードを与えることが効果的です。ウェットフードは、ドライフードに比べて、水分や食物繊維が多く含まれています。また、ウェットフードは、嗅覚や味覚が衰えた高齢猫にも食べやすいです。

さらに、オリゴ糖や乳酸菌などのサプリメントを与えることで、腸内環境を整えることができます。オリゴ糖や乳酸菌は、善玉菌の増殖を促し、便秘や下痢を予防します。また、オリゴ糖や乳酸菌は、免疫力の向上や老化の防止にも効果があります。ただし、食事やサプリメントの変更は、猫の体調に合わせて徐々に行いましょう。急に変えると、猫の胃腸に負担をかけることがあります。また、猫の好みによっては、食べないこともあります。その場合は、別の種類の食事やサプリメントを試してみましょう。